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個性を伸ばす2016.07.11
いつもなら気にもしないで聞き流しているBGM。
ロックのリズムに乗ってエレキギターで弾く、そのメロディーは聞こえてきました。
あれっ、なんだっかなこの曲。
どっかで聞いたことがある、知ってるはず。
暫くして。
あっ、パッヘルベルのカノンだ。
原曲が知られていればいるほど、カバーする奏者の音楽性が求められそうです。
この人が弾くと、この人が歌うと。
あの音楽がこんなリズミックな曲に、あるいは優しい音楽に。
エレキギターで弾く、パッヘルベルのカノン。
原曲とはまた違う世界を聴いて、もともとロックの曲だったかと思うくらいでした。
こういう捉え方もあるんですね。
音楽にとって大切な個性。
未熟でも、時間がかかっても、自分の中から湧き上がる音楽を大切にしたいです。
自分に出来ることを自分の中で一生懸命していく。
少しずつ少しずつ。
人の演奏はあくまでも参考ていどにして、自分の中にあるものを大切に。
そうして積み重ねたものは、長い間にしっかりと身に付き、誰にも真似できないその人独自の音楽になります。
聴く人が感じる、魅力を感じる、それはこんな所に有りそうです。
誰のものでもない、その人の世界。
「上手に歌ってはだめだ」吉田正の言葉だそうです。
味がなくなるから、心がないがしろになるから、そんな意味があるのでしょうか。
深い言葉です。