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音楽と写真2016.10.05
ずいぶん前になります、
今では日本を代表する写真家が修行時代の話しをしていました、写真誌で。
師匠が風景を撮影した直後、そのまま三脚に載った同じカメラのシャッターを押しても同じ写真にならない。
何回同じことをしても師匠と同じ写真にならなかった。
その後、写真以前のところに要因があると気が付いたそうです。
これは音楽にも通じるものが有ります。
同じギターで同じ曲を弾いても同じ音楽、音にならない。
オーケストラの指揮者は、
直接楽器に触れて音を出していないのに、同じオーケストラでも指揮者によって音楽も音も変わります。
以前
世界に通じる名指揮者(あの超有名な指揮者)が、中学のブラスバンドを指導している映像を見ました。
熱の入った指導は、中学の部活ブラスバンドであることを忘れているかのように、
真剣でした。
その後ブラスバンドの演奏を指揮すると。
見ていた私も驚きましたが、弾いていた部活のメンバーはビックリを通り越して唖然として。
これが自分達の演奏なのかと、信じられない様子でした。
当たり前と云えば当たり前ですが。
不思議といえば不思議です。
部活の中学生の一途な姿、いい感じです。
この時期の真っすぐな心、混ざり気のない中から生まれる音楽。
本人達も気付いていない魅力を引き出した指揮者。
改めてその大きさを知りました。
指導者が変わればグループも変わる、目の当たりにした思いです。
本人も気が付かない美点を見つけ音楽として開花させる。
指導者のあるべき姿を再認識すると共に。
偉大な指揮者に教えて頂きました。