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心2015.10.04
さっき、テレビで見ました。
人知れず、ひっそりと生きている、そんな感じの職人さんを紹介する番組です。
紹介されたのは、古いものを修理して再生する仕事をしている人でした。
この日は、50年にもなろうとする足踏み式の古いミシンの修理です。
依頼者が結婚する際に親から持たされた花嫁道具だそうです。
普通なら、もうとっくに捨てられて影も形もなくなっていそうなミシン。
思い出の詰まったこのミシン、なんとか動くようにならないかと、持ち込まれました。
依頼された職人さんは50代中頃の人。
まずパーツを、ひとつひとつ外していく、これ経験ありますけど元に戻すだけでも大変。
たいがい元通りにならなくて、なんか理由を付けてほっぽりだす。こんな覚えが有ります。
その部品をチェックして不具合を見つけ、使えないものは最新のミシンのものを取り寄せ、調整して取り付け、見えない部分まで磨き上げて組み立てました。
見てるだけで気が遠くなりそうな作業を、楽しんでいるかのごとく続けて。
見事、ミシンは動きだし、綺麗になった外観と共に元の姿に戻りました。
文字にするとこれだけの事ですが、テレビで見ているとその大変さが良く分かります。
並みの事ではないから放送されるんでしょうけど。
これだけの時間とエネルギーを使い、修理代たったの15,000円だそうです。
依頼者のもとに届けた時の満足そうな顔。
受け取った人が箱を開けた時の嬉しそうな顔。
二人とも同じような表情をして。
いい感じでした。
音楽にも通じるものがありそうですね。
もしかしたら、一番大切な部分でしょうか。
こんな人が弾くギターを聴いてみたい。